第2回ロコモ予防健康教室を開催しました
ブログ2025.07.08

年を重ねるにつれて「体力が低下してきた」と感じることはありませんか?
加齢で身体機能が衰えると、日常生活にも段々と支障が出て来ることがあります。
それが「ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)」です。
ロコモは日頃の運動習慣や食事習慣によって予防することができるため、草花クリニックでは昨年11月に開催した健康教室に続いて5月17日(土)に「第2回ロコモ予防健康教室」を開催いたしました!
今回は参加者アンケートでいただいた感想も交えながら、健康教室の様子をご紹介いたします。
大雨の中、35名が参加!
当日はあいにくの大雨でしたが、13時半の開場とともに続々と参加者さまが集まり、35名もの方がお越しくださいました。
ご参加くださった皆さま、お足元の滑りやすい中お集まりいただき、ありがとうございました。

健康教室では以下の内容を行いました。
- (1)ロコモティブシンドロームってなに?
- (2)食べて採点!ロコモ予防
- (3)インボディ測定&ロコモ度チェック
- (4)実践!ロコモ体操

現状を知って、取り組み意識を持つことが予防への第一歩です。
スライドの解説によってロコモティブシンドロームの知識を深めて予防の必要性を知っていただいたうえで、現状の食事やご自身の体を振り返り、体操で今後のロコモを予防する流れで進行しました。
(1)ロコモティブシンドロームってなに?
まずは昨年11月に着任した立川看護師による「ロコモティブシンドローム」についての解説です。

冒頭でも触れましたが、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)とは、足腰の筋力が衰え、移動能力が低下する状態のことです。
進行すると将来的に要介護リスクが高まるため、早めの対策が重要になります。

健康教室では前回のアンケートでいただいたお声を活かし、指し棒や配布資料も用いながら「ロコモとは?」「予防のための運動とは?」など、初参加の方にもわかりやすく説明いたしました。
アンケートでは「爽やかな声でわかりやすかった」との感想も寄せられました。
(2)食べて採点!ロコモ予防
前回は運動についての内容を中心にご紹介しておりましたが、体は毎日の食事から作られるもの。今回は当院の福嶋栄養士による食事に関するコーナーを新たに追加し、ロコモ予防に欠かせない10品目とその重要性についてお話ししました。

プレゼンテーションでは身振り手振りを交えた、楽しくわかりやすい説明が好評で、参加された皆さまもご自身の食生活を振り返り「明日から取り入れてみよう」「栄養指導を受けてみたい」との前向きな声が多く寄せられました。

草花クリニックでは院内での栄養指導の他、管理栄養士による「オンライン栄養相談」も行っております。
ロコモ予防の栄養相談はもちろん、介護での食事提供や生活習慣病の食事療法など、ニーズに合わせてサポートいたします。ご家族の食事についての相談なども対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
栄養指導やオンライン栄養相談については、下記のページでご案内しております。
栄養指導
(3)InBody検査&ロコモ度チェック
InBody検査
InBodyとは、脂肪量・筋肉量・水分量・バランスまで測定できる体成分分析装置です。
前回抽選で1名の方に体験していただきましたが、アンケートで「自分もやってみたい」「測定人数を増やしてほしい」などの声を多くいただいたことから、今回は測定人数を大幅に増やし、12名の方を測定できるようにいたしました。

InBody検査は当院のサービス内でも扱っておりますので、有料ではありますが随時測定を受けていただくことができます。単体での検査はもちろん、「健康診断」や「人間ドック」のオプションでもご用意しておりますので、日頃の食事や運動の効果確認に、ぜひご活用ください。

ロコモ度チェック
前回に引き続き、大股の2歩を歩く「2ステップテスト」と「立ち上がりテスト」を実施しました。
実は今回の参加者さまには、前回も参加されたという方が5名いらっしゃったのですが、その中には「測定結果が良くなった」という方も!



体の状態は日頃の習慣によって形成されていきますので、日々の運動や食事の習慣が成果として現れたのではないかと思います。
スタッフ一同、とても嬉しく感じました。

(4)実践!ロコモ体操
「1分間片足立ち」と「スクワット」に挑戦しました。
体操中は1分間の長さに驚く声も上がる中「物足りなかった!」と余裕を見せる、頼もしい方もいらっしゃいました。

次回は体操のバリエーションも増やす予定です。体操は日々続けていくことが大切ですので、これまでに参加経験のある方も、ご都合が合えば是非ご参加ください。


ロコモ予防につながる体操は、「ロコモ予防に貯筋で運動習慣を!」などでもご紹介しております。
また、日本整形外科学会によるロコモティブシンドローム予防啓発サイトでも、ロコモ度チェックや予防のトレーニングが紹介されておりますので、ご自宅でも継続して取り組んでみてくださいね。
健康教室を終えて
地域の交流場としての健康教室
今回の講演では進行がスムーズだった一方で待ち時間が多く、次のプログラムが始まるまでの間、自然と参加者の皆さまが会話を始める様子が見られました。
ご高齢になるとロコモのような身体的な機能低下の他にも、社会的なつながりが少なくなるなどの懸念があり、「地域の情報交換の場」も健康寿命を延ばすため大切になってきます。
今後は、交流の場としての機能も意識しつつ、待ち時間にも有益な情報を提供できるよう改善していきたいと思います。
今後に向けて

「継続は力なり」と言いますが、ロコモ予防はまさに継続することで筋力を保っていく取り組みです。
今回の健康教室でも早速「次はいつですか?」と嬉しいお声をいただきました。
ロコモ予防健康教室は、年2回(春・秋)の定期開催を予定しています。
今回ご都合が合わなかった皆さまも、是非次回ご参加ください。お待ちしております!
プライマリ・ケア学会での活動発表
今回の活動は、6月に北海道で開催されたプライマリ・ケア学会でも発表してまいりました。
プライマリ・ケアとは、地域に根ざし、誰もが継続的に質の高い医療を受けられる社会を目指す医療です。
草花クリニックの取り組みが全国にも広がるよう、今後も発信を続けてまいります。

ご一読ありがとうございました。
私たち草花クリニックは地域の皆さまのかかりつけ医として、これからも皆さまの健康をサポートしてまいります。健康の相談やお体のお悩みごとがありましたら、お気軽に受診ください。
クリニックでお待ちしております。