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インフルエンザワクチン接種で流行に備えましょう!

ブログ2021.10.25

こんにちは。草花クリニックの外来看護課です。
朝晩はだいぶ涼しく感じられるようになり、金木犀の香りと虫の音が秋を深めてくれているようです。

皆様、体調はお変わりございませんでしょうか。
草花クリニックでは、10月になり、インフルエンザワクチンの接種を開始いたしました。

昨年流行っていなかったから、今年のインフルエンザワクチンの接種を受けようか迷っている」という方もいらっしゃると思いますので、今回は、2021年~2022年シーズンのインフルエンザワクチンについて、ご紹介したいと思います。

 

2021年~2022年のインフルエンザは流行の可能性も

日本ワクチン学会から出されている見解をご紹介いたします。

以下のグラフを見ると分かるように、昨年(2020年~2021年シーズン)は国内のインフルエンザの流行の規模が例年に比べると小さく、累積推計受診者数は約1.4万人でした。

<東京都感染症情報センターHPより引用> <東京都感染症情報センターHPより引用>

これは、新型コロナウイルス感染症の流行によって、病院に行く方が前年より減ったことや、人と人との接触機会が減ったこと、マスクの着用、手洗い・うがいなど感染対策の効果が出たと考えられます。

マスクと消毒と手洗いうがい

一方で、2020年~2021年シーズンより前のインフルエンザワクチン株に対する抗体保有状況は、高いとは言えません。

昨年は流行の規模が小さかったことから感染者も少なく、集団免疫が形成されていないと考えられるため、2021年~2022年シーズンは、インフルエンザが流行する可能性が高くなっています

日本ワクチン学会は、インフルエンザの罹患率や死亡率を下げるため、生後6ヶ月以上のすべての人にインフルエンザワクチンの接種を推奨しています。
文章内では『今冬の国民の感染症対策と医療体制の維持のため、今シーズンのインフルエンザワクチン接種について、強く推奨いたします。』と結論づけられております。

インフルエンザワクチンの接種が受けられる方は、ぜひ受けていただくことをおすすめいたします

インフルエンザワクチンの効果

新型コロナウイルス感染症にもワクチンが有効とされているように、インフルエンザの予防にも、ワクチン接種が推奨されています。 詳しい内容は、以前こちらの記事でもご紹介しておりますので、是非ご一読ください。
インフルエンザ予防接種はお早めに!

現在国内で用いられているインフルエンザワクチンは、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡率を下げることには一定の効果があるとされています

高齢者の34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったという報告や、6歳未満の小児に対し、60%の発病を抑える効果があったという報告もされています。

インフルエンザワクチン接種の効果

接種が受けられる方は是非インフルエンザワクチン接種を受けて、予防しましょう。

今年のインフルエンザワクチン供給量と接種回数

2021年~2022年シーズンのワクチン供給量は、昨年度よりも少ないとされておりますが、例年の使用量に相当する程度は供給される見込みです。以下のグラフをご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000825764.pdf <第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会2021(令和3)年9月1日資料より引用>

接種回数については、出来るだけ多くの方に接種していただけるよう、昨年と同様に13歳以上の方が接種を受ける場合には、原則「1回注射」とさせていただきます。
※ただし、医師が特に必要と認める場合は、1~4週の間隔で2回接種いたします。

インフルエンザワクチン接種はいつ受けるべき?

インフルエンザワクチンは、予防接種をして2週間程度で抗体が上昇し始め、1か月でピークに達し、その効果は約3~5か月間続くと考えられています。 そのため、例年の流行傾向を考慮すると、ピークに備え、12月中旬までにはワクチン接種を受けることが望ましいと言われています。

ワクチン接種を受ける時期

今年は新型コロナワクチン接種も並行して進んでいる状況です。 米国疾病予防管理センター(CDC)は、同時接種も可としておりますが、現在日本では、新型コロナウイルス感染症のワクチンとその他のワクチンは2週間接種の間隔を開ける必要があります。

新型コロナウイルスのワクチン接種を受けられた(またはこれから受けられる)方は、接種後2週間経過してからインフルエンザワクチンを接種するようにしましょう

 

インフルエンザワクチン接種をぜひご検討ください

新型コロナウイルス感染症の感染者数は2021年10月12日現在減少傾向となってきてはおりますが、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの流行期が重なることによる医療体制の逼迫は、今なお、懸念されている状況です。

家族

ご自身のみでなく、周りの方のためにも、ワクチン接種をぜひご検討ください。

インフルエンザワクチンの入荷状況は不安定ですので、受診される前にお電話で確認してからご来院していただくよう、お願いいたします。

よろしくお願いいたします