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身近な病気 認知症

ブログ2019.02.12

皆さんこんにちは。理事の下村薫です。
今回は認知症のお話をしたいと思います。

昨年、認知症サポーター養成講座に参加しました。
認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やそのご家族に対して、できる範囲で手助けする存在、とされています。

我がこと 認知症

2015年に厚生労働省が認知症施策として「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」を策定し、認知症の予防から治療、介護、リハビリなど多くのことが議論されています。
中でも重要視されているのが「ご本人の思い」です。

ご自身が認知症だと分かったとき、まず戸惑いや不安があります。
また周りのご家族は、ご本人をどう支えていったら良いのか悩まれるかもしれません。
はたまた、街で認知症の方が困っていらっしゃっても何もできなかった。そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

認知症のおばあさん

認知症と今の自分とには色々な距離感があるかと思います。そのなかでできることを考えるとき、まず認知症のご本人の身になってみることが大切です。
どんなことを考え、どんなことを必要としているのか。
「ご本人の思い」に耳を傾けることが、私たちにまずできることです。

草花クリニックには、認知症サポーターが複数名在籍しています。
私たちも当事者意識を持って、日々患者様、またご家族のお力になるべく努力しています。

ご興味がある方は認知症サポーター養成講座に参加してみるのはいかがでしょうか。
誰でも受講できるようです。お近くの自治体にお問い合わせください。

人視聴サポーター養成講座

薬の飲み忘れ・飲み間違いに気をつけましょう

認知症の患者様で一つ気をつけていただきたいのは、薬の飲み忘れ・飲み間違いです。
病気の性質上、どうしてもうっかり、が多くなってしまいます。
複数の薬を飲んでいらっしゃる方も多いかと思います。
ご本人を中心にご家族が、服薬カレンダーや服薬ボックスなどで目に見える形で管理することをおすすめします。

服薬ボックスと薬

音楽と運動と認知症

ところで、医療法人社団 豊信会は「草花クリニック」をはじめ、「訪問看護ステーション」、「シニアハウスくさばな」などを運営しております。

昨年は、草花クリニックのクリスマス会ではハンドベルが披露されました。
シニアハウスくさばなではフルートや和楽器の演奏会が開かれ楽しい一時を過ごすことができました。

音楽は認知症にまつわる不安に効果的と言われています。
また、有酸素運動が認知症予防になるとの報告もあります。
研究者の中には、歌を歌うのは音楽と、発声という運動の両方の側面を併せ持つので一石二鳥とする人もいます。
これからの研究が待たれるところです。

音楽と運動で認知症予防

認知症は年齢を重ねると誰もがなり得る病気です。
65歳以上の高齢者の7人に1人が認知症と言われています。
決して恥ずかしいことではありません。早期発見・早期治療のために、お困りのことがありましたらぜひ草花クリニックにご相談ください。

今年も私たち医療法人社団 豊信会一同、「すべての人に笑顔を」を目指して、猪突猛進、努力していきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。