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30歳過ぎたら人間ドックの受診を

ブログ2018.05.01

こんにちは外来看護課です。
「健康診断でわかる生活習慣病」に引き続き、今回は、もっと詳細にお身体の状態がわかる人間ドックについて、ご紹介させていただきます。

30歳を過ぎたら人間ドックを受診

表題に30歳過ぎたらと、明記させていただきましたのは、がんの罹患率は、男女とも年齢に合わせてだんだん上昇し、特に50歳あたりから急激に上昇する傾向にあります。
ただし、女性の乳がんと子宮がんでは、概ね30歳代から罹患率があがり、他の部位と比べて年代の若い時期に罹患率のピークを迎えます。高齢になるほど婦人科系のがんの割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加します。

男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めますが、70歳代以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加します。
特に早期発見の観点からも、人間ドックの受診をお勧めしています。
下表は、がん死亡率と罹患率の部位別順位です。

2016年の死亡数が多い部位は順に

  男性 女性 男女計
1位 大腸
2位 大腸
3位 大腸 膵臓
4位 肝臓 膵臓
5位 膵臓 乳房 肝臓
  大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位

2013年の罹患数(全国推計値)が多い部位は順に

  男性 女性 男女計
1位 乳房
2位 大腸 大腸
3位 大腸
4位 前立腺 乳房
5位 肝臓 子宮 前立腺
  大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位

(国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より)

1)部位別のがん死亡数

部位別のがん死亡数

2)がんの年齢階級別死亡率:全がん

がんの年齢階級別死亡率:全がん

より精密な人間ドック

当クリニックの人間ドックでは、特に消化器系の検査が充実しており、上部消化管内視鏡検査+腹部エコー+便潜血検査(2日法)が基本コースに組み込まれています。 消化器系の検査

また、頭部CT,胸部レントゲン撮影、心電図、血液検査(腫瘍マーカー含む)などを合わせて、全身のスクリーニング検査ができるので、より精密にお身体の状態がわかります。
※ただし、乳がん・子宮がんなどの婦人科系の検査は、腫瘍マーカーのみでの実施となりますので、専門医での検診をお勧めいたします。

2017年のがん罹患数予測(男女計)

2017年のがん罹患数予測(男女計)は、下記の通り発表されております。
1位:大腸がん
2位:胃がん
3位:肺がん
4位:乳がん(女性)
5位:前立腺がん

早期発見・早期治療は、がんの死亡率を低下させる効果があるとされています。
また、肺がん、大腸がんなどのように生活習慣病の中に位置づけられるがんもあります。
生活習慣病のチェックのためにも、人間ドックを受診して今のお身体と向き合ってみるのはいかがでしょうか。

人間ドックのこと、お気軽にお問合せください

当クリニックでは、人間ドックの検査結果で要精密検査となった場合の2次検査や、必要に応じて専門医へのご紹介もいたしております。
人間ドックの検査
年に一度のお身体のメンテナンスとして、人間ドックをご検討いただければ幸いです。
予約制で実施しておりますので、お気軽にお問合せください。