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生活変えて「癌予防」

ブログ2017.12.07

院長の下村智です。
今回は生活指導の面から癌予防についてブログでお伝えします。
ご存知のように、日本の人口が高齢化する背景もあり、癌で亡くなる人が増えています。
実際に一生のうちに2人に1人が癌にかかる時代になっています。

人間や動物を含め、生体は傷がついたDNAを排除して、それを修復する機能を発揮しながら生命活動を営んでいます。
この傷ついたDNAを排除・修復する機能が加齢とともに衰え、蓄積されたDNAの傷を持つ細胞が増殖し続けて癌になってしまいます。
そして、癌の原因には、喫煙、飲酒、食事、放射線、職業関連の暴露等があると言われています。

5つの健康習慣

1)タバコを吸わない、受動喫煙も避ける

タバコを吸わない、受動喫煙も避けるイメージ喫煙の癌のリスクとして、肺癌(男性で一番多い)、胃癌、食道癌、子宮頸癌、頭頸部癌、尿路系癌があげられます。
近年は受動喫煙による発癌も提唱されています。

2)お酒は飲むなら適量を

お酒は飲むなら適量をイメージ少量の飲酒は百薬の長と言われるほど、特に循環器系疾患のリスクは下がると言われています。
過度の飲酒は肝癌、大腸癌、食道癌のリスクをあげると言われています。お酒に弱く、顔がすぐに赤くなる人も代謝酵素の種類により、食道癌、頭頸部癌になりやすいようです。

3)塩分は控え、バランスの良い食事を

塩分は控え、バランスの良い食事をイメージ日本人に多い胃癌は塩分の取りすぎとの関連が高く、塩分は高血圧の原因にもなります。
熱い飲食物は食道癌との関連があるようです。肺・胃・食道の癌や循環器系疾患も含めた罹患率減少の点からも野菜、果物不足にならない工夫が大切です。

4)日常生活に適度な運動を

日常生活に適度な運動をイメージ日常的に運動をあまりされない方は、癌の発症に関わらず、さまざまな病気にかかるリスクがあります。
運動することで結腸癌、子宮頸がんのリスクを下げると言われています。

5)体重は適正な範囲を維持する

体重は適正な範囲を維持するイメージ過体重の人は生活習慣病から肝癌、結腸癌になりやすく、やせている人は免疫力の低下から、感染症や血管壁の脆弱性から脳出血等を起こしやすくなります。

上記1)~5)の5つの健康習慣のすべてを実践している場合は、癌のリスクが男性で43%、女性で37%減るとのことです。
http://epi.ncc.go.jp/riskcheckのwebサイトでご自身のリスクを知ることができます。
ちなみに私の場合、同年代の人と比較して、癌のリスクは約3%、循環器疾患のリスクは約1%低かったです。

癌予防に人間ドック・禁煙外来をご活用ください

癌予防に人間ドック・禁煙外来をイメージ

癌の原因に肝炎ウィルスやピロリ菌感染症が多いのは日本を含めたアジアと言われています。
ご自身の健康状態について気にはなっていても、なかなかチェックする機会がないのが現状ではないでしょうか。
当クリニックの人間ドックでは、前述の5つの健康習慣の中に出てくる疾患のスクリーニング検査(ピロリ菌の検査をご希望される方は、胃内視鏡時に検査もできますので、予約時にお伝えください。)を行っております。

検査結果に応じて医師による生活指導や治療、専門医への紹介、管理栄養士による栄養指導も行っております。
また、喫煙の害はわかっていても辞められない方には、禁煙補助薬を使用して、『つらくない禁煙』を目指す禁煙外来も行っております。

気になる方はお気軽に当クリニックの受付にお尋ねください。
皆さまが、ご自身の現在の健康状態を知り、健康を維持増進していく手助けになれれば嬉しく思います。