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肌のかゆみ・赤み!梅雨時から増える皮膚トラブル

ブログ2025.05.30

肌のかゆみ・赤み!梅雨時から増える皮膚トラブル

こんにちは!理事の下村薫です。
段々と湿気を感じる季節になってきて、蒸し暑い日も増えてきましたね。
この時期増えてくるのが「皮膚のかゆみや赤み」の症状による受診です。

「ちょっと汗をかいたら、首のあたりが赤くなってしまった
「足の指がかゆいけど、これって水虫?」
など、様々なご相談があります。

今回は、この時期ご相談が多い皮膚トラブルについてご紹介いたします。

梅雨時から増える皮膚トラブル

梅雨

梅雨時は「湿気」と「」で皮膚トラブルが増えやすくなります。
湿度が高くなって皮膚が蒸れやすくなることに加え、汗で皮膚のバリアが弱まり、かぶれや菌の繁殖が起こりやすくなるのです。

受診される方の中には「昔は平気だったのに、最近よくかぶれる」という方もいらっしゃいますが、年齢を重ねるとともに皮膚のバリア機能が少しずつ弱くなるため、50代以降の方は要注意です。

具体的な皮膚症状を見てみましょう。

あせも

あせも

汗をかきやすく蒸れやすい、首回りや胸元、背中、わきの下などに赤いぶつぶつができます。炎症を起こし、かゆみが出ることもあります。

かぶれや湿疹

かぶれや湿疹

汗や湿気がたまると皮膚がふやけて弱くなり、かぶれや湿疹を起こしやすくなります。
赤みやかゆみ、水膨れなどの症状が出ます。

とびひ

とびひ

湿疹や虫さされなどを搔きこわした部分に細菌が感染する「とびひ」。
子どもの時にかかったイメージがある方も多いかと思いますが、大人でも感染することがあります。とびひには2つのタイプがありますが、梅雨時期くらいからは、小さな水膨れができて赤みと強い痒みを伴うタイプが多く見られます。

汗や虫刺されなどでかゆみが出ても掻きむしらないように注意して、爪も短くしておきましょう。

水虫(足白癬)悪化にも要注意!

梅雨時は足が蒸れやすいため、水虫も悪化しやすい季節です。

水虫のイラスト

  • かかとなど、足の裏のかさつき
  • 指の間の皮がめくれてジュクジュクしている
  • 足のかゆみ

など、よく知られている水虫症状の他に、皮膚が分厚くかたくなるなどかゆみを伴わない症状も水虫が原因の場合があります。

この時期は特にかかとのガサガサや指の間のジュクジュクが悪化しやすいため、注意が必要です。

水虫は「塗り薬」が治し方の基本

水虫は「抗真菌薬(こうしんきんやく)」という塗り薬を使った直し方が基本となります。
市販薬もありますが、症状が広がっていたり、かかとや爪にまで及んでいたりする場合は、医師の診断と処方薬が効果的です。

塗り薬

水虫の治し方のコツは2つあります。
1つ目は、水虫は症状が消えても菌が残っていることが多いため、かゆみや赤みなどの症状が治まっても、さらに1か月以上薬を塗り続けること。
これを途中でやめてしまうと、再発しやすくなります

2つ目は、症状がある部位をよく乾かしてから薬を塗ることです。
水虫の原因となる白癬菌はじめじめした場所を好むため、よく乾かすことを心がけましょう。

爪水虫の場合はかかりつけ医や皮膚科にご相談を

爪に白く濁った部分ができるのは「爪白癬(つめはくせん)」というタイプの水虫で、塗り薬だけでは治りにくいことがあります。
この場合は、内服薬(飲み薬)や、爪用の特殊な塗り薬での治療が必要になりますので、ぜひかかりつけ医や皮膚科医に相談してください。

早めの皮膚トラブル対策で快適に

皮膚の病気の治療は、早めに始めると回復も早く、スッキリ解決できます。かゆみや赤みが広がるときは、できるだけ早めにかかりつけ医や皮膚科医に相談することがおすすめです。
その他にも下記のような対策で、梅雨時期からのじめじめとした季節を乗り切りましょう。

  • 汗をかいたら、やわらかいタオルでやさしくふき取る
  • 通気性の良い服を選び、こまめに着替える
  • 皮膚を守るため、お風呂やシャワーで汗を流す時に力を入れてゴシゴシ洗いすぎない
    ゴシゴシこすると気持ちいいですが、皮膚を傷めてかえって悪化させてしまいます。ナイロンより日本手ぬぐいなどがおすすめです。
  • 足の指の間もしっかり乾かす

診察

梅雨どきの皮膚トラブルは、ちょっとした対策と早めの受診で、ぐんと楽になります。
この時期、肌のかゆみや赤みに気づいたら、ぜひ遠慮なくご相談ください。

快適に夏を迎える準備を、一緒に始めましょう!