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乾燥から肌を守る効果的な保湿方法

ブログ2020.12.15

こんにちは!理事の下村薫です。
寒さを感じる日が多くなりましたが、一方で新型コロナウイルス感染者数の推移に注目が集まっています。
引き続き、「マスク」「手洗い」「うがい」を徹底し、自分もかからない、周りの人もかからせない。
できることから日々取り組んでいきましょう。

さて、乾燥する季節になりご相談が多く寄せられるのが、乾燥による肌荒れです。
普段から保湿をされていらっしゃる方も多いと思いますが、効果的に保湿する方法をご存じですか?
今回は、乾燥から肌を守る効果的な保湿方法について、お話したいと思います。

保湿はスキンケアの重要ポイント!

スキンケアという言葉は皆さま身近かと思います。
スキンケアにはさまざまな役割がありますが、特に ①洗う②補う③守る の3つが重要です。
一つずつみていきましょう。

①洗う

手洗いや入浴などで汚れや汗を流したり、垢を落としたりして、肌の清潔を保つこと。

②補う

肌に水分を補って潤いを保つこと(保湿)。

③守る

日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守ること。

スキンケアにおいて「洗う」「守る」も大切ですが、最も重要なのが「補う(保湿)」です。

手荒れに悩む女性

乾燥肌にお悩みの方も、秋冬の訪れとともに乾燥が気になる方も、スキンケアのポイントを押さえておきましょう。
特にお子さまやご年配の方は肌が乾燥しやすいので、より一層注意する必要があります。

保湿するにはどうすればいいの?

保湿するには、皮膚の潤いを保つ「保湿剤」でスキンケアすることが大切です。
保湿剤の効果には大きく2つあります。

エモリエント効果

油の膜を皮膚表面にはり、肌から水分が逃げるのを防ぐ。

モイスチャライザー効果

保湿剤から直接水分を肌に取り込む。

保湿剤と一口にいっても、さまざまな種類がありますので、どれを使えば良いのか迷ってしまう方も多いと思います。
今回は代表的な保湿剤を3種類に絞り、その違いをご紹介します。

保湿剤の種類 剤型 主な保湿効果 ベタつき 刺激感
ワセリン 軟膏 エモリエント効果 強い 少ない
ヘパリン類似物質
(ヒルドイド)
軟膏
クリーム
ローション
モイスチャライザー効果 少ない 強い
尿素 クリーム
ローション
モイスチャライザー効果 少ない 強い

保湿剤の種類

エモリエント効果が高い保湿剤の代表はワセリンです。
ベタつきが強いですが刺激感は少なくコストが安いことが特徴です。

一方、モイスチャライザー効果の高い保湿剤にはヘパリン類似物質(ヒルドイド)尿素があります。
どちらもベタつきは少なく刺激感が強くなっています。

肌の状態に応じて、それぞれに合った保湿剤があります。
また、同じ保湿剤でも軟膏やクリーム、ローションと使い心地が異なる剤型があります。

使い続けるためには、使い心地や好みも大切になりますので、ご使用の際はぜひご相談ください。

保湿剤の効果的な使い方

保湿剤の効果を最大限発揮するには、塗るタイミングや使用する量、塗り方が大切です。
それぞれのポイントについてみていきましょう。

①いつ塗るの?

手洗い後や入浴後は肌が特に乾燥しやすくなります。
まだ肌が多少湿っている手洗い後や入浴後15分以内に、清潔な肌に塗ることをおすすめしています。

手洗いや入浴後15分以内

②どれくらい塗ればいいの?

塗る量は剤型によって異なります。
具体的には、軟膏ではグリーンピース2個分ローションであれば10円玉一個分を手のひら2枚分の範囲に塗りましょう。

③どういう塗り方が効果的なの?

どの保湿剤が一番自分に合うのかとご相談されることがしばしばあります。
保湿剤の種類はもちろんですが、塗る回数を増やすことも大切です。
具体的には1日4回は塗り直すようにしましょう。

ハンドクリームを塗る手

今回は、乾燥から肌を守る効果的な保湿方法についてご紹介しました。

今年はコロナ渦ということで例年とは異なることが多いですね。
特に手洗いをする機会は増えると思いますので、手はしっかり保湿しましょう。
新しい生活様式を取り入れつつ、またいつもと同じような日常を待ちたいですね。

肌の保湿のほか、お体のことでお困りのこと、ご心配なことがありましたら、どうぞ遠慮なく草花クリニックにご相談ください。