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コレステロールが高いと言われたら…?

ブログ2019.09.27

コレステロールが高いと言われたら

健康診断で「コレステロールが高い」と言われたことはありませんか?

「コレステロールって、油でしょ?・・・揚物なんてほとんど食べないのに・・・」なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、コレステロールの正体から、高いとどんな病気のリスクがあるか、コレステロールを下げる食事まで、コレステロールについて詳しくご紹介します!

コレステロールってなに?

コレステロールは血の中にある脂質の成分

そもそも、コレステロールとは一体なんなのでしょうか。

コレステロールとは血の中にある脂質の成分の一つで、細胞の膜や身体の働きを調整するホルモン、または脂肪を消化・吸収するための消化液を作る役割として必要なものです。

コレステロールは肝臓で作られ、血液によって全身に運ばれます。

コレステロールには善いものと悪いものがある!

コレステロールには、大きく分けて、2種類あります。 善玉と言われる“HDLコレステロール”と悪玉と言われる“LDLコレステロール”です。

コレステロールは一度、肝臓から全身へ運ばれます。
HDL(善玉)コレステロールは、血管の壁などに溜まったコレステロールを回収し、肝臓へもち帰ります
しかし、LDL(悪玉)コレステロールは、全身にコレステロールを運ぶだけで回収はしないため、溜まったコレステロールを血管に置いてきてしまいます

LDLコレステロールが原因で病気に?!

もし、LDL(悪玉)コレステロールが多く、HDL(善玉)コレステロールが少なかったら、回収しきれないコレステロールが溜まり、血管にコレステロールの山ができてしまいます。 それが、“プラーク”と呼ばれる塊です。

プラークが溜まってしまうと、血管が硬くなる動脈硬化がおこるリスクが高まります。

コレステロールが高い人に出来やすい血栓

さらに、プラークが急に破裂すれば血が固まり、血栓となります。
それが脳の血管に詰まれば脳梗塞心臓の血管に詰まれば心筋梗塞など、大きな病気に繋がってしまいます。

LDLコレステロールを下げる、食事のポイント3つ!

ポイント1 コレステロールの王様は、なんといっても卵!

卵は1日に3個食べても大丈夫!など、メディアで言われている健康食品の代表格。確かに卵は、他の蛋白源よりもすごく良いタンパク質を含んでいます。

しかし、LDLコレステロールが高い方の場合、コレステロールは1日200mgまでにすることが必要で、卵には1個あたり約250mgものコレステロールが入っています

卵に含まれるコレステロール

つまり、卵1個で1日分のコレステロールを簡単に超えてしまうということです。
コレステロールの高い方は、卵を食べるなら2~3日に1個にすることをおすすめします。

ポイント2 コレステロールを下げる食事は和食!

コレステロールを下げる食事

朝はパン食・昼はスパゲティ・夜はハンバーグなど、日々の食事が洋食化していませんか?
食事の洋食化は、食事中の油の量が自然と多くなってしまいます。

このところ、「伝統的な日本食」動脈硬化性疾患の予防に有効であることが明らかになっています。
「伝統的な日本食」とは、玄米などの繊維の多いごはん類を主食とし、おかずは季節の野菜や海藻、魚を中心とし、動物性の脂質を避けて上手に組み合わせた食事のことをいいます。

コレステロールに良い伝統的和食

「伝統的な日本食」は、自然と脂質(油)が控えめになり、食物繊維やビタミンを摂りやすい食事です。
ぜひ、洋食から和食に切り替えて、食事から余分な油を抜いていきましょう!

ポイント3 食物繊維で余分なコレステロールを外に出す!

食物繊維には、コレステロールや中性脂肪が腸内で吸収されるのをさまたげる働きがあります。
もし、コレステロールを多めに食べてしまっても、吸収を妨ぎ、体の外に出してくれます

とくに、水溶性の食物繊維には、コレステロールを減らす作用もあります。
水溶性食物繊維を多く含んでいるものには、大麦や納豆、海藻やこんにゃく、熟した果物などがあります。

コレステロールを排出する食材

食物繊維をしっかりとり、コレステロールをコントロールしていきましょう。

コレステロールでお困りの際はご相談ください

今回は、コレステロールについてご紹介しました。 病気のリスクも高まるため、普段から気を付けたいコレステロール。

コレステロールのこと栄養課にご相談ください

コレステロールを下げる食事のポイント1~3まで、できているのに、コレステロールが高いと思ったあなた!
お気軽に草花クリニック栄養課にご相談ください。
より健康な生活をサポートいたします。